オンコロジーMR

オンコロジーMRの転職といっても、3パターンあります。

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今回は、
オンコロジーMRの転職について、
ご紹介します。

 

オンコロジーMRの転職といっても、
扱う抗がん剤(固形がん、血液がん)ごとに3パターンあります。

 

【オンンコロジーMRの3パターン】

①固形がん+血液がん=両製品担当  ex) 武田薬品社、中外製薬社、etc

②固形がん担当     ex) アストラゼネカ社、イーライリリー社、メルクセローノ社、etc

③血液がん担当     ex) セルジーン社、ムンディファーマ社、etc)

 

その他には、会社によっては、
固形がんと血液がんの2つに領域がわかれている会社もあり、
ノバルティス社、サノフィ社、ヤンセンファーマ社などは、
固形がんMRと血液がんMRに分かれています。

 

 

そもそも、「固形がん」とは、
ある臓器(肺や大腸等)に固形のがん(腫瘍)を作ることから、
「固形がん」と呼ばれています。

一方、「血液がん」とは、
血管内やリンパ管内で発生する「がん」のことを「血液がん」と呼びます。

 

固形がんと血液がんの違いは、
「がん」が発生する場所です。

一般的には、「臓器」か「血液」か、です。

 

したがって、
固形がんとは、臓器に発生する、
肺がん、大腸がん、乳がん等のことです。

血液がんとは、血管内やリンパ管内に発生する、
多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、慢性骨髄性白血病等のことです。

 

今話題の免疫チックポイント阻害薬(抗PD-1抗体等)は、
現在の適応の多くは、固形がんの適応ですが、
今後、血液がんの適用取得に向けて、
様々な臨床試験が行わわている最中です。

 

現在、小野薬品社/BMS社のオプジーボ(ニボルマブ)が
昨年の12月に血液がんの一種である「ホジキンリンパ腫」の適用を
取得しています。

 

今後も免疫チェックポイント阻害薬である
抗PD-1抗体等は、固形がんのみならず、血液がんの適応もどんどん取得する予定です。

1剤で多くの適応がある抗がん剤は、
とても画期的ですね。

 

さて、
オンコロジーMRといっても
上記の3パターンあり、
固形がん中心が良いのか、
それとも血液がんが良いのか、
または固形がんと血液がんの両方扱うのか、
によって、仕事内容はかなり変わります。

 

まず、扱う抗がん剤が、
固形がんなのか、血液がんなのか、によって、
訪問する診療科は異なります。

 

そんなの当たり前じゃないか!

 

と言われそうですが、
重要なことですので、改めて記載します。

 

固形がんの訪問診療科は、
肺がん→(主に)呼吸器科、呼吸器外科
大腸がん→(主に)消化器内科、消化器外科
乳がん→(主に)乳腺外科

のように、
○○外科やそれそれの臓器を診ている内科への訪問が中心となります。

 

もちろん、病院によっては、
腫瘍内科という、内科系(薬物治療)の腫瘍を担当する科もあります。

 

一方、血液がんの訪問診療科は、
主に、「血液内科」か「血液腫瘍科」です。

要するに、血液がんは、
どちらかというと外科系ではなく、内科系です。

ちなみに、
「腫瘍内科」と「血液腫瘍科」は別の科です。

 

もし自分自身が外科系の製品やアプローチが得意で、
今後、オンコロジーMRとその経験を生かしたいと考えるのなら、
固形がんの方がやりやすく感じるでしょう。

 

一方、自分は、内科系の製品を扱っており、
内科系の製品やアプローチが得意ということなら、
血液内科や大腸がんや胃がん等を中心に診ている
腫瘍内科にマッチする製品を担当すると良いかもしれません。

 

または、自分が今まで経験したことのない新しい領域に挑戦するのも、
スキルアップに繋がり良いかもしれません。

 

いかにも、オンコロジーMRといった活動がしたいならば、
おそらく固形がんを担当した方が、オンコロジーMR感を感じられると思います。

 

血液がんは、がん腫にもよりますが、
結構やりずらく感じることもあります。

 

私の印象としては、
固形がんの方が差別化しやすく、
血液がんは、担当する製品にもよりますが、
やや差別化しずらく感じます。

 

それでは、オンコロジーMRの3パターンを
詳しく見ていきます。

 

まず、①の固形がん+血液がんですが、

 

例えば、
武田薬品社は、
アドセトリス(血液がん:悪性リンパ腫)+ベクティビックス(固形がん:大腸がん等)
の両剤扱っています。

現在は固形がんである「ベクティビックス」に注力していますが、
今後は、多発性骨髄腫の新薬「ニンラーロ」を最近発売しましたし、
「アドセトリス」もありますので、血液がんにも同じくらい注力していくでしょう。

 

中外製薬社は、
固形がんと血液がんの両製品ありますが、
固形がんの製品がほとんどです。

血液がん製品は、「リツキサン」くらいです。
といっても「リツキサン」だけで国内で、320億円ほどの売上が
ありますから、凄いですね・・・。

また、中外さんは現段階では、
国内での「トップ オブ オンコロジー」企業です。

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日本のオンコロジーを引っ張っている
オンコロジーに関しては、NO.1企業です。

オンコロジーMRの数も国内最多です。

中外さんのオンコロジー製品を見てみますと、

アバスチン(920億円、大腸がん、乳がん等)、
ハーセプチン(340億円、乳がん等)、
パージェタ(110億円、乳がん)、
カドサイラ(80億円、乳がん)、
タルセバ(115億円、肺がん等)、
ゼローダ(120億円、乳がん、大腸がん等)、
アレセンサ(120億円、肺がん)、
リツキサン(320億円、非ホジキンリンパ腫)等、

 

素晴らしい製品ラインナップです。

()内の数字は、2016年度の売上高と主な適用です。

 

オンコロジー製品の数も他社に比べ、
圧倒的に多く、オンコロジー製品の売上高も、
他社を完全に凌駕しています。

多くの製薬会社のオンコロジーMRは
オンコロジー製品担当数は、通常、1~3製品くらいが
ほとんどです。

開発中の抗がん剤の中には、
話題の免疫チェックポイント阻害薬である
抗PD-L1抗体もあり、
今後もオンコロジー領域を引っ張っていく企業でしょう。

中外製薬さんのオンコロジー領域は、
主にオンコロジー経験者を中途で採用しており、
他社の優れたオンコロジストが採用されている印象を私は持っています。

現段階では、オンコロジーMRのプロフェッショナルでしょう。

 

 

さて、次に②の(主に)固形がんを
扱っている製薬会社ですが、
アストラゼネカ社やリリー社は、固形がんに強く、
また、メルクセローノ社も単独で扱っている製品は固形がんのみです。

といっても、
メルクセローノ社が扱っている抗がん剤は、
「アービタックス」(大腸がん等)の1製品のみですけどね・・・。

ちなみに、
「アービタックス」のガチの競合品は、
武田さんの「ベクティビックス」です。

「アービタックス」と「ベクティビックス」は作用機序と効果がほとんど同じであり、
用法用量といった、投与回数が異なる薬剤です。

 

メルクセローノ社は現在、
ファイザー社と共同開発品に抗PD-L1抗体の「アベルマブ」があります。

期待の免疫チェックポイント阻害薬です。

現在、申請中ですので、もうすぐ発売ですね。

ちなみに、
メルクセローノ社は、オンコロジー未経験でも
応募可能な場合が多いです。

定期的に欠員募集や増員募集をしていますので、
気になる方は、転職サイト等に登録して
詳細を確認してみると良いでしょうか。

現在は、
メルクセローノ社が単独で扱っている抗がん剤は、
固形がんである大腸がん等の適応がある「アービタックス」だけですので、
やりやすいかもしれません。

「アービタックス」はなかなか良い製品ですよ。

ただもうそろそろ限界ですけね・・・。
もう発売して10年近く経ちますからね・・・。

 

そして、③の血液がんですね。

血液がんの製薬会社として有名なのが、セルジーン社です。

セルジーン社は、
血液がんの領域内では有名な製薬会社です。

血液がんの一種である「多発性骨髄腫」の
治療薬である、「レブラミド」と「ポマリスト」、「レナデックス」(デキサメタゾン)の
3製品扱っています。

セルジーン社の血液がん製剤は、この3剤だけですが、
多発性骨髄腫の治療薬を3製品扱っている会社は、セルジーン社のみです。

豊富なラインナップと言えるでしょう。

 

ちなみに、セルジーン社もオンコロジー未経験でも
応募できる場合がありますので、もしご興味ある方は、
検討してもよいかもしれません

 

ただし、セルジーン社は今後の開発上市製品も
ほとんどが血液がん製品ですので、固形がんの経験を積みたい方は
他社のオンコロジーの方が良いでしょう。

 

以上、オンコロジーMRの3パターンを
ご紹介しましたが、もしオンコロジーに興味がある方は、
固形がんを担当したいのか、
血液がんを担当したいのか、
それとも両方の製品を担当したのか、
よく考え転職すると、よりよいオンコロジーMRとしての活動が
できると考えられます。

 

製品ごとに特徴は異なり、
活動スタイルも変わります。

オンコロジーMRといえども、
固形がんと血液がんでは活動内容がかなり異なりますので、
よく検討した方が良いです。

個人的な見解としては、
固形がんと血液がん、
両方の経験を積むと幅広い知識や経験が身に付き
良いと考えていますが、
その分、どうしても広く浅くなってしまう傾向もありますので、
最初は、どちらかに絞って経験を積み、その後、スキルアップを兼ねて、
もう一方、もしくは両方経験すると、厚みのあるオンコロジーMRになれそうです。

 

以上、オンコロジーMRの転職、
3パターンについてのご紹介でした。

ご参考までに。

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コメント

    • 某内資系MR
    • 2017年 6月 10日

    私はオンコ未経験なので、とても参考になりました。
    ありがとうございます。
    取り上げられてた通りですが、現在のオンコ市場は領域経験者でしかほぼ入っていけない領域になってますね。
    誰だって最初は未経験なんだから、そこは今までのキャリアと実績さえ問題なさそうなら大丈夫だろ?って思うんですけど、実際は違うんですかね…。
    確かにプライマリなんかと違って、かなりの知識量は求められるだろうし、統計的な話も出来ないとまずいでしょうけど。

  1. 某内資系MRさん
    いつもコメント有難うございます。
    現在のオンコ市場は、経験者有利な状況ですが、私も、未経験であっても、キャリアと実績があれば、
    オンコと言えども全然問題なく、この経験者が優遇されているオンコ転職市場は、正直疑問です。
    優秀なMRさんはどの領域であっても、優秀なことが多いと思いますので、経験者を限定するこの流れはいかがなものか、といつも思っています。
    ざっと調べてみたところ、現在、アストラゼネカさんとメルクセローノさんが未経験者でも応募可能な、オンコロジーMRの求人を募集していますね。
    両社とも、新規の免疫チェックポイント阻害薬上市に伴う増員と思われます。
    中外さんや武田さん、小野薬品さんのオンコロジーは、現在、オンコ経験者のみしか応募できない状況になっていますね・・・。
    ヒロ

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