外資系製薬会社MRのつれづれ日記

今回は、オンコロジー(抗がん剤)メーカー、について。
まず、現在の抗がん剤メーカーの中で、
オンコロジーのTOPに位置する製薬会社は、
どの会社だと思いますか？
それは、ほぼ間違えなく「中外製薬」さんでしょう。
中外製薬さんこそ、現在の「トップ オブ オンコロジー」企業ですね。
中外製薬さんというと、リウマチや透析のイメージが
強いかもしれません。
しかし、中外製薬さんのオンコロジー部門は、
現在、オンコロジー領域のトップを走っています。
また、中途入社の中外製薬さんの抗がん剤MRは、
優秀な方が多いとも言われています。
では、現在のオンコロジーメーカーTOP1だけでなく、
TOP2,TOP3は、と言われると、
下記の企業が該当しそうです。
１位：中外製薬
２位：ノバルティス
３位：アストラゼネカ
ですね。おそらく。
中外さんの抗がん剤の強さは、圧倒的です。
正確には言えば、中外さんの親会社ロシュ社ですね。
もっと正確に言えばロシュ社が買収したジェネンテック社ですが・・・。
抗がん剤に強いのは・・・。
中外さんの抗がん剤の製品ラインナップを見てみますと、
アバスチン、ハーセプチン、タルセバ、リツキサン、ゼローダ等、
本当にいい製品を扱ってますね、中外さんは。
上記はどれもかなり有名でよく売れている抗がん剤です。
オンコロジーMRの頂点を目指すなら、
中外製薬さんがいいのかもしれません。
現段階ではの話ですけどね。
オンコロジーMRの数も圧倒的に多いです。
国内最多です。確か500名とか。
次に抗がん剤に強いのは、
おそらくノバルティスさんですね。
ここもなかなかいい抗がん剤を扱っています。
GSKさんの抗がん剤領域と合併し、さらに
抗がん剤領域が強化されましたね。
GSKさんが抗がん剤をすべて手放すとは、
正直かなり驚きました・・・。
思い切った決断をしましたね。
「タイケルブ」は今後売れそうな気がしたんですけどね。
GSKさんに取って、この決断が吉と出るか凶と出るか、
今後に注目です。
話をノバルティスさんに戻しますと、
ノバルティスさんの抗がん剤で有名なのは、
「グリベック」ですね。
これは当時、かなり画期的な新薬でした。
グリベックによって多くの（慢性骨髄性）白血病患者様が救われたことは有名な話です。
今は後続品がいくつか発売されてますので、
そこまで使用されていませんが、当時はとても革新的新薬でした。
あとは、GSKさんから引き継いだ「タイケルブ」が有名ですね。
GSKさんが扱っている時、日本化薬さんとコプロしてましたね。
他には、アフィニトールやヴォトリエント等ありますが、
中外製薬さんの抗がん剤と比べると、
やや見劣りしますね。
それだけ中外さんが圧倒的ということですが・・・。
ただ、今後も有望な抗がん剤の上市が予定されていますし、
会社としても抗がん剤領域は強化している傾向がみられますので、
要注目企業です。
そして、次は、アストラゼネカさんですね。
前立腺がんの薬や肺がんの薬が有名ですね。
そう、肺がんの薬はかの有名な「イレッサ」です。
超大型医薬品ですね、イレッサは。
アストラゼネカさんの抗がん剤もそこそこいいと思います。
その他、抗がん剤を扱っているメーカーとしては、
ヤンセンさん、イーライリリーさん、ファイザーさん、ブリストルマイヤーズさん、
武田薬品さん、大鵬薬品さん、日本化薬さん等がありますね。
大鵬薬品さんには、かの有名な抗がん剤「TS-1」がありますね。
日本化薬さんは、かつては抗がん剤メーカーとして一定の地位を
築いていましたが、最近は抗がん剤のジェネリックの発売が多いですね・・・。
ヤンセンさは、血液がんの薬が有名ですね。
血液がんだけでなく前立腺がんもあります。
そこそこ抗がん剤に力入れている印象があります。
イーライリリーさんの抗がん剤は、
「ジェムザール」と「アリムタ」ですね。
「ジェムザール」、これは売れてます！が今後はどうでしょう。
そろそろジェムはピークな気がします。
ブリストルマイヤーズさんは、
今は、ぱっとする抗がん剤が少ない気がします。
かつては、「タキソール」で一世を風靡しましたが、
現在はあまり抗がん剤に注力していない印象があります。
他領域に力を入れてますね。
武田薬品さんとファイザーさんにも
抗がん剤領域があります。
といっても扱っている抗がん剤は少ないですよ。
武田さんとファイザーさんは。
他の領域がかなり手厚いですからね。
抗がん剤だけに力を入れる必要もないでしょう。
以上、ざっとですが、
オンコロジーメーカーについて、
ご紹介させて頂きました。