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私は、元々プライマリーMRとして、活動していました。
その後、オンコロジー領域に転職し、現在では、専門領域のMRとして活動しています。
ここ数年よく聞かれるのは、
オンコロジーMRは専門性が高く、
プライマリーMRは専門性が低い(そんなことはないのですが・・・)という話題です。
本日は、その話題に異議を唱えます(笑)
オンコロジーMRの方々の中には、
もちろん全員ではありませんが、ごく一部、オンコロジーMRは専門性が高いがゆえ、
プライマリーMRよりも優れている、といった誤った認識をしているMRさんがたまにいらっしゃいます・・・。
ここでまず言いたいことは、
正直、オンコロジーMRよりもプライマリーMRの方が(人間的に見ても)優秀な方が多いですよ!
ということです。
まず第一に、活動量は全く異なります。
プライマリーMRの大変さを、オンコロジーMRの方々は理解されていますか?
オンコロジーMRは、1日の訪問件数も数件であり、日々合うドクターもほとんど限定されています。
一方、プライマリーMRはターゲット施設が圧倒的に多く、訪問件数、面会ドクター数は、オンコロジーMRの比ではありません。それに加えて、卸活動もしていますから、活動量はほとんどの場合、オンコロジーMRを上回っています。説明会の実施数も圧倒的にプライマリーの方が多いです。これも多くの製薬会社内のデータからわかっています。
この活動量の差に、異議を唱える人はほとんどいないでしょう。
そんな激務の中で、常に結果を出し続けなければいけないんです、プライマリーMRは。
そのような状況のため、
必然的に、能力やスキルのある方がプライマリーMRに増えて来ます。
いかに、激務の中で、結果を出し続けるかを常に考えながら、
活動しているわけですから、力もつくはずです。
仕事量が多いほど、いかに早く仕事をするか、いかに上手く結果を出すかを考えるわけですから、
考える力や能力が身に付きます。
これはプライマリー領域という激務を経験することが身に付く能力やスキルですね。
プライマリー領域のメリットでもあります。
2つ目として、専門性についてですが、
オンコロジーの方が必ずしも専門性が高いわけではないです。
プライマリー領域MRが専門性が低い(もしくはない)と言うのなら、
糖尿病領域には専門性が低い(ない)ことになり、
高血圧領域にも専門性が低い(ない)ことになり、
呼吸器領域にも専門性が低い(ない)ことを意味しています。
それって本当ですか?
プライマリーは決して専門性が低い(ない)わけではなく、
どの領域も立派な専門性がありますよ。
何を持って専門性が高い、低いと言っているのか・・・。
例えば、糖尿病を例に上げますと、多くの糖尿病患者さんは、主に糖尿病専門医の先生に診ていただくことが多いです。もちろん、循環器や呼吸器科等でも診るケースはありますが、糖尿病は、主に糖尿病専門性の先生が診察をし、治療をすることが多いです。その理由は、糖尿病を治療するには、糖尿病についての確かな知識と経験に基づいた診断や治療をする必要があります。したがって、糖尿病について、最も的確な診断、治療ができるのは当然、糖尿病についての知識や経験が豊富で技術のある糖尿病専門医なわけです。となると、やはり糖尿病には高い専門性が必要なわけで、その専門性がない場合、的確な診断や治療をすることが難しくなります。これはどの領域で当てはまることで、ある疾患に対する適切な診断や治療をするには、高い専門性が求めらるのです。したがって、どの領域であっても高い専門性が求められます。
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糖尿病専門医の先生が、糖尿病の専門性がないわけではないですよね。
MRにも同じことが言えます。
糖尿病領域のMRは糖尿病の知識や糖尿病治療薬、糖尿病治療薬を扱っているという経験やそれらの知識がないんですか?
そんなわけないですよね。
糖尿病領域MRは、オンコロジーMRより、糖尿病や糖尿病治療薬についての知識があるわけで、
日々糖尿病専門医の先生方と、ディスカッションしていますので、経験値もそれなりにあります。
糖尿病MRは、糖尿病についての高い専門性を持っています。
また、よくオンコロジーMRやスペシャリティMRは症例ベースの活動をしている、
と言われていますが、その言われている「症例ベースの活動」についても、
決してオンコロジーやスペシャリティだけが症例ベースの活動ができるわかではなく、
糖尿病領域に関しても、十分症例ベースの活動が可能です。
実際、私が糖尿病治療薬を扱っていた頃(10年ほど前ですが・・・)でも、
学術的な活動や症例ベースの活動も十分に可能でした。
一人一人の糖尿病患者さんにフォーカスし、
HbA1Cや血糖値、症状等についてのデータを参考に、自社糖尿病治療薬で解決できそうな、最適と思われる治療法の提案をすることや、自社製品を使っている場合は定期的なフォローをする、という活動は今も昔も十分可能な活動です。
専門性は、時には必要性にもなり、糖尿病は糖尿病専門医の先生が最も得意としている治療であり、糖尿病治療には、糖尿病専門医の必要性が出てきます。
MRにとっても、糖尿病MRは他には替えが効かない高い専門性を発揮した糖尿病MRになることもできるわけで、その専門性は製薬業界や全MRにとっての、必要性になり得ます。
ということで、どの領域でも高い専門性を発揮して活動することはできるわけで、
プライマリー領域が専門性が低いわけではなく、特別オンコロジーが専門性が高いわけではありません。
MRに限定していえば、
要はどのように活動するか、なのです。
糖尿病や糖尿病治療薬について、専門医の先生に匹敵するほど高い知識とその治療薬を扱った確かな経験、提案力あれば、立派な糖尿病領域専門MRとして、ドクターの薬物治療のパートナーとして、活躍することもできます。
ということで、
どの領域であっても専門医の先生はいるわけですから、
MRもその領域ごとに、高い専門性を身に着け、
学術的な活動や症例ベースの活動といった、専門性を発揮できそうな活動をすることはできるわけです。
プライマリーMRは本当に大変なんです・・・。
少しでもプライマリーMRが報われることと、
プライマリーMRへのネガティブな偏見が払拭されることを願って、
この記事を書いています。
この記事を読んで、
少しでもプライマリーMRの見方が、ポジティブに変わってくだされば幸いです。
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今年から製薬会社に入社したものです自分がやろうとしているプライマリーMRとしてのやる気を出すことができました
プライマリーMR研修生さん
早速のコメント有難うございます。
この記事が何かしらのお役に立てれば幸いです。
プライマリーMRとしてのご活躍期待しております。
今後とも宜しくお願い致します。
ヒロ