外資系製薬会社MRのつれづれ日記

前回の記事で、
月刊「ミクス」による「優秀なMRランキング」について、
私の見解を述べさせて頂きました。
私の見解をまとめますと、
以下の2点です。
１点目は、
MR数の多い製薬会社は、必然的に顧客カバー率が高くなる。
その結果、マメな訪問ができ、良い印象が残りやすい。
したがって、ミクスのアンケート結果に反映されやすい（傾向がある）。
2点目は、
ミクスのアンケートは、MRを「総合的に見て」、
とあるが、どの基準を総合的に見て、判断するかは
ドクター個々に異なる。
したがって、信憑性に疑問が残る。
以上の2点が、私の見解です。
以上の点を踏まえ、
本題に戻ります。
ご質問頂いた「第一三共とイーライリリーのMRはどう（優秀だと）思うか？」
という内容について、ですね。
まず、ここでいう、MRが優秀の定義ですが、
仮に、他社MRの私から見て、
ドクターと強固で良好な信頼関係を築け、
なおかつ自社製品の売上をバリバリ上げている方を、
「優秀なMRである」と定義します。
ええっと、
簡単に言いますと（同じことですが・・・）、
私がMRを優秀であると仮（ここで）に定義する
基準は、下記の2点です。
①ドクターとの信頼関係（コンタクトレベル）
②自社製品のシェアや売上が高い（対競合シェア）
この2点の観点で見ますと、
第一三共さんもリリーさんも、
武田薬品さんの中途入社のMRには及ばないような気がします・・・。
武田薬品さんの中途入社のMRレベルは本当に
高いです。
頭一つ抜けていますよ。
特に、事項において、
卓越しています。
①ドクターとのコンタクトレベル
②対競合シェア
③ディティール
④熱意
⑤マメさ
⑥気の使い方
等です。
武田さん（の中途MR）は、本当にプロフェッショナルMRの方が
多い印象を持っています。




話を戻します.
第一三共さんの印象はというと、
数字追及がかなり厳しいらしく、
売上にこだわりのあるMRさんが多い
印象を持っています。
第一三共さんのMRは、
ノルマがきついせいか、ガツガツしてる印象がありますね。
卸の政策軒数もトップレベルに多いですね。
卸（MS）をバンバン使って面拡を図っていますし、
ローラー作戦も実施しているように感じます。
また、重点品目も多いため、
仕事量も他社に比べ多く、
多くのMRで、隅々まで周っている印象があります。
それにより、マメの訪問や対応ができ、
「優秀なMRである」という印象が
顧客にあるのかもしれません。
私の印象としては、
売上にこだわりがあるが、
やや売上にこだわりすぎる
側面があるMRが多い印象です。
一方、イーライリリーさんのMRは領域制にも関わらず、
ターゲット施設以外はほとんど訪問しない、
という印象を持っています。
第一三共さんみたいに、卸政策を詰めるわけでもなく、
面拡をするわけでもなく、ターゲット施設を厳選して訪問し、
選択と集中をかなりしている印象があります。
決めた（決められた）施設以外は訪問しない、
しかし、その訪問施設は超重要施設が多い、
というイメージですね。
リリーMRさんは。
なので、あまりがつがつしている印象はありません。
第一三共さんと比べれは、
おそらく業務は楽でしょう。
あと、ここ数年は急激にMR数を増やしていますね。
私の印象としては、
バリバリ自社製品の売上を上げている
印象はあまりなく、
「営業力」ではなく、
「製品力」で売っている印象すら、
少しあります。
高ポテンシャル施設を狙い撃ちし、
最小限の努力で最大限の効果を発揮するような
活動をしているMRさんが多い印象です。
リリーさんのMRは第一三共さんのMRさんとは
両極端な気がしますね。
第一三共さんほど自社製品を売り上げている、
印象はないですね。
第一三共さんは「ザ・MR」といった
印象です。
昔は、派手に接待していましたね・・・。
第一三共さんは・・・。
ということで、
まとめます。
第一三共MRは、
「ノルマがきついせいか、売上に対して、こだわりのあるMRが多い。」、
印象を持っています。
イーライリリーMRは、
「選択と集中を徹底しており、施設の狙い撃ちをしている。
本当に営業力のあるMRが多いか少ないかは、製品力が良いため不明である。」
という印象です。
以上は、あくまでも私の私見です。
ご参考までに。