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前回に引き続き、
中堅内資系製薬会社について、
ご紹介します。
前回の記事では、
「準大手製薬会社」を取り上げましたので、
今回は、中規模の製薬企業を取り上げてみます。
具体的には売上高が500~1000億円ほどの
国内製薬会社をいくつかピックアップし、
ご紹介します。
今回、取り上げるのは、
下記の製薬会社です。
・キョーリン製薬
・日本新薬
・持田製薬
・キッセイ薬品
・マルホ
(順番は適当です)
【キョーリン製薬】
キョーリンさんの代表的な医薬品としては、
「キプレス」(喘息治療薬)や「ムコダイン」(去痰薬)が有名ですね。
あと、「ウリトス」(過活動膀胱治療薬)でしょうか。
呼吸器や泌尿器に強い製薬会社ですね。
かつては、「ガチフロ」というキョーリンさんが
世界に誇る、日本発の抗生物質がありました。
ガチフロキサシン(一般名)は、
日本でも海外でも、とても売れていた抗生物質です。
副作用である重篤な低血糖等により、
発売中止になったのが本当に残念でした・・・。
「ガチフロ」が世界を支配する時が来るかも、
と思っていましたが・・・。
さて、キョーリンさんのMRの印象は、
中規模の製薬会社であっても、
競合大手に引けを取らないくらい日々の営業活動に
懸命に取り組んでいる印象があります。
また、社内が割と働きやすい社風と聞いているせいか、
そこまで激務なイメージはないです。
キョーリンさんには、確か地域限定で
働ける制度があったはずです。
ただ、地域限定で勤務はできますが、
その代わり給料はほとんど据え置きだった
気がします。
地域限定を希望した場合、
あまり昇給や昇進が見込めない、
と聞いた記憶があります。
MRさんも変な方に出会ったことはありません。
某外資系製薬会社のような、
そこまで癖のある人はほとんどいない印象です。
内資系のせいか、おっとりして
比較的真面目な方が多い印象です。
【日本新薬】
元々、泌尿器に強い製薬会社ですね。
エビプロスタット(前立腺肥大症治療薬)が
有名です。
最近では、産婦人科や血液系の薬が
そこそこ順調ですね。
元々、研究開発には力を入れている製薬会社です。
京都に本社がある、
昔ながらの製薬会社です。
かなり昔の話ですが、
日本新薬と言えば、
サントニンという回虫駆除薬
で有名でした。
現場のMRさんも日本的な会社のせいか、
温和な方が多い印象です。
社風は、日本的で働きやすさを感じさせる印象です。
離職率も低いと聞いたことがあります。
社風はかなりアットホームと聞いたことがありますし、
MRさんもやさしい方が多い印象です。
あまりガツガツしすぎていないところも
いいですね。
【キッセイ薬品】
かつては、ベザトール(高脂血症治療薬)や
リザベン(点眼薬)で有名な会社でした。
最近では、
ユリーフ(泌尿器疾患治療薬)や糖尿病治療薬に力を
入れてますね。
ユリーフはキッセイ薬品さんの自社開発品であり、
世界中で発売されています。
元々研究開発力には定評のある製薬会社です。
ここのMRさんは紳士的な方が多い印象です。
社風はいかにも内資的で上下関係は厳しい
という話を聞いたことがあります。
今後、どれだけ自社開発品を上市できるか
が重要になってきますね。
【持田製薬】
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エパデール(高脂血症治療薬)や
アテレック(高血圧治療薬)が有名ですね。
エパデールはスイッチOTCにもなりました。
他には産婦人科領域や精神疾患領域に
力を入れてますね。
エパデールやアテレックは、
そこそこの売上を誇りますが、
この2製品で売上を維持していくのは
そろそろ限界でしょう。
今後は、抗うつ薬であるレクサプロ
の育成や、上記2製品に代わる製品を
育成、上市できるかが、
キーになります。
社風はどうでしょうか。
かつて親しかった持田のMRさんは、
ずっとホテル暮らしをしており、
大変そうだった記憶があります。
確か会社の近くに住まないといけなかった
みたいで、会社から離れた勤務地を担当している
その方は、毎日ホテル暮らしをしていました。
そのイメージが強く、
社風は保守的な印象を持っています。
そのMRさんはとても良い方でした。
その方以外にも、持田のMRさんに会った
ことがありますが、皆さん、
良い方だった印象があります。
持田製薬さんに限らず、
内資系製薬会社のMRさんは本当に
良い方が多い印象です。
一方、外資系製薬会社のMRさんは
個性的な方が多い印象があります・・・。
【マルホ】
マルホと言えば、
「外用薬」(皮膚科)が有名ですね。
皮膚科のマルホ、です。
皮膚科に特化した会社であり、
ヒルドイドがおそらく一番有名ですね。
皮膚科製品のラインナップは豊富であり、
皮膚科の新製品を定期的に
上市しているのは本当にすごいですね。
他社からの導入品であったとしても
定期的に上市できている会社は
そこまで多くはないです。
私自身、皮膚科の医薬品を扱った経験が
あまりないので、
マルホのMRさんとは、
そこまで接点があるわけでは
なかったのですが、
マルホさんと競合していたアボット(現マイラン)のMRさんとは
親しい方がいたので、その方から
マルホさんの話はいろいろ聞いていました。
社風は、かなり内資的で、
いかにも日本的な会社だと
聞いたことがあります。
やはり日本の製薬会社は
未だ内資色(日本色)が濃くある会社が
多いのかもしれないですね。
内資色が強いということは、
組織に上手くなじみ、
上司や同僚と良い人間関係を築くことが
欠かせないということです。
いかに組織になじみ、
上司や同僚と上手く接することが
できるかが、かなり重要になってきます。
まあ、外資系製薬でもそういう側面は
あるんですけどね・・・。
マルホさんのMRはそこまで競合他社が
多くなく、また皮膚科に特化した専門性が
ありますので、皮膚科領域ではある程度の
やりがいを持ち仕事ができそうです。
MR数としては、そこまで多くはなので、
担当地域は一人当たりかなり広いエリアを
担当していた印象がありますが、
皮膚科の専門性を生かし、
皮膚科Drと良好な関係を築いていた印象が
あります。
以上、簡単ではありますが、
中堅内資系製薬会社について、
ご紹介させて頂きました。
上記の記載は、
あくまでも私の主観的な見解ですので、
絶対的なものではありません。
あくまでご参考までにお願い致します。
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