エーザイ社について

エーザイさんの将来性について思うこと

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今回は、

 

エーザイさんの将来性について、

 

思うことを記載します。

 

 

 

 

 

エーザイさんといえば、

 

かつては「パリエット」や「アリセプト」で

 

一世を風靡した製薬会社です。

 

 

 

 

社員の平均年収も高く、

 

内資系製薬会社の中では、

 

大手か準大手の製薬会社という

 

位置づけです。

 

 

 

 

最近、

 

新規作用機序の抗てんかん薬「フィコンパ(ぺランパネル)」を発売し、

 

この製品にかなり注力されているように

 

見えますね。

 

 

 

また、

 

ここ数年はとても

 

抗がん剤にも力を入れていますね。

 

 

 

数年前に

 

抗がん剤に強いバイオベンチャー企業の買収も

 

しました。

 

 

 

さて、

 

現在のエーザイさんの

 

主力製品は何でしょうか。

 

 

 

 

「パリエット」と「アリセプト」はすでに

 

後発品が発売されていますので、

 

除きます。

 

 

 

 

エーザイさんの主力製品は、

 

抗がん剤製品を除きますと、

 

 

 

①関節リウチ治療薬「ヒュミラ」

 

②不眠症治療薬「ルネスタ」

 

③抗てんかん薬「フィコンパ」

 

④骨粗鬆症治療薬「アクトネル」

 

 

が主な現在の主力製品ですね。

 

 

 

 

 

関節リウマチ治療薬の「ヒュミラ」は、

 

アッビィ社が開発した製品です。

 

 

現在、

 

エーザイさんとアッビィ社で

 

共同プロモーションをしています。

 

 

 

「ヒュミラ」は、

 

ブロックバスターでもあり、

 

アッビィ社のMRさんも

 

かなり力を入れてプロモーション

 

している製品です。

 

 

世界中で爆発的な売上高を誇る

 

製品です。

 

 

 

 

次に、

 

不眠症治療薬「ルネスタ」ですが、

 

これはセプラコール社からの導入品です。

 

販売はエーザイさんが行っています。

 

 

 

そして、

 

骨粗鬆症治療薬「アクトネス」ですが、

 

こちらはアラガン社から

 

の導入品です。

 

販売はエーザイさんが行っています。

 

 

 

現在のエーザイ社の主力製品である、

 

「ヒュミラ」、「ルネスタ」、「アクトネル」と

 

いう3つの新薬が導入品です。

 

 

 

そして、抗てんかん薬の新薬である

 

「フィコンパ」はエーザイさんの

 

自社開発製品です。

 

 

 

主力製品4製品のうち、

 

3製品が導入品であり、

 

残り1製品が自社開発品という状況です。

 

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勘違いして頂きたくないのが、

 

導入品が悪いということでは決してない、

 

ということです。

 

 

 

私が理解して頂きたいのが、

 

かのエーザイさんですら、

 

主力3製品が導入品である、

 

ということです。

 

 

 

 

導入品は、

 

皆さんもご存知かもしれませんが、

 

利益はどうしても自社開発品に比べ、

 

減ります。

 

 

 

自社開発品の利益率が

 

6~9割ほどです。

 

一方、

 

導入品の利益率は

 

3~5割りほどという状況です。

 

 

 

極端な例ですが、

 

1錠100円の薬でしたら、

 

自社品は、60~90円利益が出ます。

 

導入品の場合、30~50円利益が出ます。

 

 

 

 

導入品は、

 

自社品開発品に比べ、

 

どうしても利益が減ってしまいます。

 

 

 

それは防ぐために

 

どの製薬会社も莫大な研究開発費を

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費やし、自社開発の新薬を日々開発

 

しています。

 

 

利益率確保のためです。

 

 

また、製薬会社の使命は、

 

新たな新薬を生み出し、

 

多くの患者さんの命を救うことですから、

 

新たな新薬を日々開発することは

 

当然の使命です。

 

 

 

 

話を戻しますと、

 

現在のエーザイさんの主力製品の

 

3製品が導入品であり、

 

残りの1製品が

 

自社開発品(抗てんかん薬:フィコンパ)です。

 

 

 

エーザイさんとしては、

 

久しぶりの自社開発である新薬の

 

「フィコンパ(ぺランパネル)」は、

 

社運を賭けた製品であると言えるでしょう。

 

 

 

 

現在、発売されてからの売り上げは、

 

そこまで順調ではありませんが、

 

抗てんかん薬市場というのは、

 

めったに新薬が出ず、

 

またとても新薬が開発しずらい領域

 

でもあります。

 

 

 

 

新規作用機序の抗てんかん薬を

 

発売したエーザイさんはさすがですね。

 

 

 

 

他社も新規抗てんかん薬を開発しようと

 

していましたが、

 

軒並み失敗しました・・・。

 

 

 

 

エーザイさんにとって、

 

この新規作用機序の

 

抗てんかん薬がどこまで売れるかが、

 

エーザイさんの将来を左右しそうです。

 

 

 

 

ただ、

 

問題は画期的な新薬が必ずしも

 

売れるわけではない、

 

ということです。

 

 

 

抗てんかん薬領域は未だに、

 

古い薬がかなり使用されており、

 

新薬は待ち望まれていました。

 

 

 

抗てんかん薬というと、

 

「デパケン」がとても有名な抗てんかん薬です。

 

 

 

 

最近は、「イーケプラ」がよく使用されています。

 

 

 

最近はイーケプラがほとんど第一選択薬の

 

ような位置づけになっています。

 

 

 

もちろんどの「てんかん発作」か、

 

によりますけどね。

 

 

 

今後の抗てんかん薬市場は、

 

「イーケプラ」VS 「フィコンパ」に

 

なりそうです。

 

 

 

ただし、

 

現在のてんかん治療では、

 

既存の抗てんかん薬で効果がなかった場合、

 

「フィコンパ」が使用できるようになっています。

 

 

 

そのため始めから、

 

「フィコンパ」は使用できません。

 

第二選択薬という位置づけです。

 

 

「イーケプラ」は始めから使用できます。

 

 

ちなみに、

 

「イーケプラ」は、

 

大塚製薬社とUCB社がコプロしている製品です。

 

 

 

海外での使用実績も豊富にあり、

 

抗てんかん薬市場ではスタンダードに

 

なりつつあります。

 

 

 

イーケプラはすでに

 

海外ではスタンダードな薬ですからね。

 

 

現時点では、「フィコンパ」は

 

国内では第一選択薬ではなく、

 

既存無効症例の第2選択薬という

 

位置づけですが

 

今後は、

 

第一選択薬になる可能性も秘めています。

 

 

 

 

国内では、

 

エーザイさんの「フィコンパ」が「イーケプラ」を

 

超えられるかどうかが、

 

注目です。

 

 

 

私はかつての一世を風靡していた

 

エーザイさんをまた見たいと思っています。

 

 

 

ぜひイーケプラを抜いて、

 

抗てんかん薬市場にフィコンパあり、

 

と言わせるまで、

 

シェアを獲得してほしいと

 

願っています。

 

 

 

以上、エーザイさんの将来性について

 

思うこと、でした。

 

 

ご参考までに。

 

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コメント

    • 某内資系MR
    • 2017年 2月 08日

    エーザイさんの凋落ぶりも、久しいものがありますね。以前は卸さんでも存在感を放っていましたが、今では見かける人数も回数も減った印象です。
    同じ準大手の国内メーカーで、大日本住友の見解も示されてましたが、同じくらいのランクだと田辺三菱に関しての見解はいかがですか?

  1. 某内資系MRさん
    いつもコメント有難うございます。
    次の記事で田辺三菱さんについて、取り上げてみますね。
    今後とも宜しくお願い申し上げます。
    ヒロ

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