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今回は、
「就留でMR志望は現実的かどうか」について、
学生さんからご質問頂きましたので、
私の個人的な意見を記載させて頂きます。
ご質問頂き有難うございます。
結論から申しますと、
「就留をした上で、MR職の内定を得ることは、不可能ではなく、そのようなケースも実際あります。しかし、難易度はより高くなります。その点を踏まえた上で、MR職に、熱い思いがあるのなら、後悔しない選択肢を取るべきでしょう。」
というのが、私の意見です。
そもそも、前提として、
ご存知かもしれませんが、
製薬会社のMR職は就職難易度がかなり高いです。
もちろん、
その他の業界でも難易度が高い業種や職種は
たくさんあるのですが、製薬会社のMR職は昔から人気のある職種であり、
倍率が高めです。
武田さんやエーザイさん等の
有名企業はとても倍率が高く、
毎年倍率は100倍以上と言われています。
100人に1人や150人に1人、
もしくは200人に1人しか採用されないかもしれない
可能性があるのです。
ただし、製薬会社のMR職でも
会社の規模等により、難易度はかなり異なりますので、
倍率はピンキリですけどね。
したがって、
そもそもMR職は内定を頂くことが
難しい職種であり、もちろん簡単に面接を突破している方も
稀にいますが、総じて難しいです。
それゆえに、
入念な準備(対策)が必要です。
まず、MR職を志望する他者が納得できる、
明確で具体的な理由が必要です。
なぜそこまで(就留をしてまで)MR職にこだわるのか、
といった、MRに懸ける熱い思いが必要です。
きっと今回ご質問頂いた学生さんには、
何かしらのMR職に対する、懸ける思いがあるはずです。
もちろんその理由は、
面接菅の方にも納得して頂けるような
理由でなくてはいけません。
MRに懸ける思いは必要ですが、
その理由が客観的に見て、他者(面接官等)が
納得できる理由でなければいけません。
これだったら大丈夫、
と思わせる理由がとても重要です。
また、MR職にふさわしい振る舞い(発言、行動)が
できるどうかも面接で判断されます。
例えば、面接でよく聞かれる、
・自分の長所・短所
・学生時代に頑張ったこと
・MRに生かせそうな強みがあるか
・今後のビジョン
等の質問に対し、事前によく考えを練り、
面接で上手く受け答えができるよう、
徹底的に練習する必要があります。
私は学生時代、友人に付き合ってもらい、
何度も面接を想定した練習をしました。
他にも、下記のような
質問に上手く受け答えできる
練習が必要です。
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・なぜMRなのか?他の職種ではダメなのか?
・なぜ当社なのか?他社でも良いのでは?
・長所・短所は?
・MRになった場合、(強みを生かして)何ができる?
・学生時代頑張ったことは?それを通して何を学んだ?
・MRに必要な能力やスキルは何だと思う?
・MRは厳しい職種だがやっていける?
・まわりからはどのような人物だと言われるか?
・製薬業界(もしくはMR)は今後どうなると思う?
・仕事とは何?
・仕事を通りどのように成長したいか?
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・今後のキャリアプランは?5年後は?10年後は?
・最後に質問は?
上記のような質問をされた場合、
その場ですぐに回答を言える人も
いますが、上手く回答することは
なかなか難しいことも多いです。
ちなみに、MR職では、
①顧客や周りの社員と上手く関係構築できる能力(コミュニケーション能力)
②目標達成能力(数字目標達成できる能力)
③問題解決能力(自ら問題の原因探索、解決できる能力)
④リーダシップ(自ら主体的に行動し、周りを高められる能力)
⑤チームワーク(自ら上手く周りを巻き込んで、成果を上げられる能力)
⑥倫理観(医療に関わる仕事のため、高い倫理観が必要)
以上のような能力やスキルが必要です。
と、記載しておきながら、
私は①~⑤が全然できてないんですけどね(笑)
私が偉そうに色々言える立場では
ないですね、すみません・・・。
⑥の倫理観だけは、あるのではないか、
と思っています・・・。
まず、①の顧客や社員と上手く関係構築する、
ということですが、これは「上手く」とはいかなくても、
良好な関係を築ければ大丈夫です。
そこそこの関係が築ければ問題ないです。
次に、②の数字達成能力ですが、
MRは医薬情報担当者ですが、
営業職でもありますので、
数字(目標)を達成する能力が必要です。
ただし、私を含め(汗)、多くのMRが
毎回数字を100%以上必ず達成しているわけではないので、
毎回必達というつもりはありませんが、
数字(目標)を定期的に達成すると、
昇進や昇格に繋がったり、社内での立ち位置も
良くなりまので、できれば達成した方が良いですね。
何かしらの目標を達成するための能力やスキル、
ノウハウ等は、身に付けておきたいですね。
そして、
③~⑤(問題解決能力、リーダーシップ、チームワーク)ですが、
これらは、自発的に、主体的に取り組むことが必要です。
言われてからするのではなく、
自ら主体的に取り組み姿勢が必要である、
と言うことです。
問題解決も、リーダーシップも、
チームワークも自ら働きかけることで、
身に付く能力です。
「主体的」というワードは
MRをする上で欠かせない重要な
要素でもありますので、
主体性を意識し、考え、行動し、
発言することが大切です。
色々述べさせて頂きましたが、
繰り返しますと、
「就留をした上で、MR職の内定を得ることは、不可能ではなく、そのようなケースも実際あります。しかし、難易度はより高くなります。その点を踏まえた上で、MR職に、熱い思いがあるのなら、後悔しない選択肢を取るべきでしょう。」
というのが私の結論です。
どうこうした方が良い、
と私には言えませんが、
Cさんが現状を踏まえ、後悔しない選択肢を進むと
良いかもしれませんね。
ご参考までに。
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おっしゃる通りですね。
本当に就留してまでMRになりたいという、確固たる強い意志がない限りは私もお勧めしません。
どのような理由でMRになりたいかをよく洗いなおし、考えるべきかと私も思います。
また、当然ご理解されているでしょうが、「MRであればどの企業でもいい」という訳でもないです。
内資・外資、大手か中堅以下か…先発or後発、ピンキリですし、企業によってそれこそ雲泥の差があります。
なにより、これからこの業界は激動の冬の時代に突入しようとしています。
中堅以下の生き残りは熾烈を極めるでしょうし、今以上にM&Aが活発化することも予測されます。
それでもまだ他業界に比べれば待遇はいいですが、おそらく遅かれ早かれ他業界のメーカー並みに金銭面は落ち着くのではないかと個人的には見ています。
MRという職業は新卒だけでなく、中途の転職市場でも人気がある職業ですよね。
製薬から他業界に行く人はあまり見ませんが、他業界から製薬に来る人は非常に多い印象です。
私自身、製薬業界(MR)に転職したいと他業種の営業の方から相談を受けることも少なからずあるのですが、その際も前述のことは必ず伝えるようにしています。
「もしも金銭面の高さや、安定している業界だから」という理由でMRになりたいのであれば、絶対に止めておけと。
金銭だけなら、他にも良い職業はいくらでもあるし、これからこの業界の先行きは本当に見通しが立たないぞと。
それでもMRになりたいなら応援するし、手助けできることがあれば協力するという感じです。
某内資系MRさん
コメント有難うございます。
ご指摘頂いた通りですね。製薬企業といっても、ピンキリであり、企業によって雲泥の差があります。
どのような製薬企業に入社するかによって、MR職といっても、活動内容は大きく異なります。
製薬企業は今後も安泰というわけではありませんが、私はMR職は魅力ある職種の1つだと考えています。まだまだMRが活躍できるフィールドはあるはず、と思っています。