MRと転職

製薬会社を選ぶ基準は?就職や転職の際に、何を基準にすべきか。

スポンサーリンク

 

就職や転職で製薬会社(MR職の場合)を

 

選ぶ際、何を基準に選べばよいのでしょうか。

 

 

 

そんなご質問を就職活動中の

 

MR志望の学生さんから頂きましたので、

 

今回取り上げてみます。

 

 

 

 

 

 

では、何を基準に製薬会社を

 

選べばよいでしょうか。

 

 

 

 

会社の規模でしょうか?

 

それとも外資系?or 内資系?

 

給料?

 

将来性?

 

福利厚生?

 

社風?

 

ワークライフバランス?

 

 

 

 

 

製薬会社を選ぶ基準は色々ありますが、

 

率直にいって、私は

 

下記の2点が重要だと考えています。

 

 

 

 

【製薬会社を選ぶ基準 (MRの場合)】

 

 

①主力製品のクオリティ

 

②今後(3~5年後ほど)主力になる(予定の)製品のクオリティ

 

 

 

 

 

 

現在の主力製品は何なのか?

 

今後(3~5年後)の主力製品は何なのか?

 

 

 

上記2点は、MR活動の内容や会社を

 

大きく左右する重要なファクターだと

 

考えています。

 

 

 

 

というのも、新薬であっても

 

売上を上げることが非常に

 

難しい新薬も実際、存在します。

 

 

 

製品特性上、競合他社製品の方が

 

明らかに優れている(効果、利便性等)

 

場合など、どうしても処方獲得が

 

難しい新薬も存在します。

 

 

 

 

 

具体例を出したいところですが、

 

ある特定の会社の製品名を出しますと、

 

誹謗中傷になる可能性もあり、

 

控えますが、実際、新薬が売れず

 

苦しんでいるMRさんを何度も見て来ました。

 

 

 

 

MR活動の内容が伴っておらず、

 

製品が売れない、という状況でしたら

 

改善の余地は多いにあり、あまり問題ない

 

かと思いますが、

 

製品上どうしても他剤に比べ、

 

劣っている可能性がある製品は、

 

個人の努力や工夫では限界のある製品も

 

実際存在します。

 

 

 

それが発売したばかりの

 

新製品であったとしても、です。

 

 

 

 

そのような新薬を主力製品、

 

もしくは今後の主力製品で扱う場合、

 

MRのモチベーションを維持することは

 

難しく、売上を上げることも難しいため

 

会社としても利益の確保が困難になり、

 

早急退職等が実施され、社内の雰囲気が

 

悪くなり、自社MRが他社への転職や異業種への

 

転職を促進させてしまう原因にもなります。

 

 

 

 

 

ごく一部のスーパーMRにしか

 

売上を上げることができない薬剤を

 

扱うことは、MRとしてのやりがいや

 

存在価値を見出すことは通常、難しく、

 

やはりMRとして活動する上で

 

主力製品のクオリティは

 

MR活動の内容を、良い方向にも

 

悪い方向にも大きく左右します。

 

 

 

 

売れる見込みがない製品の

 

売上を上げることは、

 

物凄くストレスにもなり、

 

MRの存在意義に悩むことが多くなります。

 

 

 

そのようなMRさんは大体、

 

他社に転職してしまいます。

 

 

 

そのため主力製品のクオリティは

 

物凄く重要なのです。

 

 

 

また、私が今後(3~5年後)の主力製品のクオリティも

 

重要であると記載したのは、

 

製薬会社の10年や20年後は誰にも

 

予測できませんが、3~5年後は

 

ある程度予測できるからです。

 

 

 

 

なぜかというと、

 

製薬会社の研究開発、新薬上市は

 

予測不可能なことも多く、

 

新薬の研究開発に関しては、

 

研究開発費用や時間を費やした分だけ

 

良い製品を開発、上市できるわけではありません。

 

 

 

しかし、研究開発費や時間を費やさない限りは

 

新薬開発をすることはできず、

 

一定の研究開発費用や時間は必ず必要なのです。

 

 

 

 

製薬会社の10年後、20年後が予測不可能なのは

 

莫大な研究開発費を費やしてフェーズⅢまで

 

進んだ開発品が、突然開発中止になるケースは

 

結構頻繁にあります。

 

 

 

大型化が期待されていた製品であっても、

 

途中まで開発が上手くいっていたとしても

 

突然の開発中止はありえます。

 

 

 

 

ただし、開発パイプラインは

 

当然豊富な方が確率的にも

 

上市できる可能性が高まりますので、

 

パイプラインが多いに越したことはないです。

 

 

 

しかし、領域を絞り、選択と集中で

 

少ない資金ながら定期的に良い製品を

 

上市している製薬会社もごく一部存在します。

 

 

 

 

それゆえに、開発パイプラインで

 

製薬会社の将来性を予測することは難しく、

 

また、仮に上手く新薬が上市できたとしても、

 

思ったような効果が期待できず、

 

売上が上がらないということは

 

よくあるケースです。

 

 

 

そのため、製薬会社の「研究開発」と

 

「新薬上市」には不確実性が必ず存在します。

 

 

製薬会社の利益は当然、

 

医薬品を開発し、売上を上げることで

 

利益を上げています。

 

 

そのため、どの程度売上を上げられるかは、

 

開発上市する医薬品にもよるのです。

 

 

 

しかし、売上を上げることのできる

 

製品を開発できるか否かは、

 

正確に予測することは困難なのです。

 

 

 

したがって、製薬会社の10年後や

 

20年後を予測することはほぼ不可能に

 

近いのです。

 

 

 

しかし、3~5年後は

 

ある程度予測できるはずです。

 

 

スポンサーリンク



 

 

したがって、

 

現場のMRは何を基準に

 

製薬会社を選べばよいのか、

 

と聞かれれば、私は上記の2点である、

 

 

①現在の主力製品のクオリティ

 

②今後(3~5年ほど)の主力製品のクオリティ

 

 

と考えています。

 

 

 

 

 

例えば、

 

以前私がこのブログで取り上げた

 

「エーザイ」さんと「田辺三菱」さんに

 

ついて、現在の主力品と

 

今後(3~5年後)の主力品を見てみます。

 

 

 

 

 

 

 

エーザイさんの現在の主力製品は、

 

抗がん剤製品を除くと、

 

 

 

①ヒュミラ(リウマチ等)

 

②ルネスタ(不眠症)

 

③フィコンパ(抗てんかん薬)

 

④アクトネル(骨粗鬆症)

 

 

ですね。

 

 

 

 

アクトネル以外は、売上は毎年

 

伸びている状況です。

 

 

 

ヒュミラ、ルネスタはまだまだ

 

伸ばせる余地がありますが、

 

ヒュミラは、数年後に売上のピークを迎えそうです。

 

 

 

数年後には、ヒュミラのバイオシミラーが

 

発売し、売上を維持するのは困難になります。

 

 

現在、ヒュミラの売上は377億円(2016年度)ですが、

 

あと数年でどこまで伸ばせるか、ですね。

 

 

またバイオシミラーの影響だけでなく、

 

ヒュミラ等の生物学的製剤は、

 

競合品も多く、製剤的優位性をどこまで訴求できるか

 

もポイントですね。

 

 

 

「ルネスタ」も良い製品ですが、製品特性上、

 

爆発的な売上が期待できる製品ではないため、

 

今後も少しづつ売上を増やしていく製品ですね。

 

 

ルネスタは、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬で

 

他剤に比べ、依存性が少ない薬剤です。

 

 

また、半減期が短いため、

 

即効性があり、寝つきの悪い方や

 

中途覚醒にも(多少)効果があると言われています。

 

 

効果の強さは、普通である、と言われており、

 

比較的副作用も少ない使いやすい薬剤とも言われて

 

います。

 

 

不眠症治療薬は患者さんの症状に合った

 

薬剤を選択するため、すべての不眠症患者さんに

 

単一の薬剤を使用するわけではなく、

 

作用時間(超短時間~長時間)や効果の強さ、

 

副作用等、考慮し、患者さんの

 

症状に合った薬剤が処方されます。

 

 

それゆえ、一つの薬剤にあまり偏ることが

 

ない疾患でもあります。

 

 

そのため、「ルネスタ」の爆発的な売上上昇は

 

見込めませんが、症状に合った患者さんに

 

使用して頂くことは十分可能です。

 

 

したがって、少しづつは増えていくでしょう。

 

 

 

 

次に、

 

エーザイさんの自社開発品である

 

抗てんかん薬の「フィコンパ」は、

 

これから伸びる余地が多いにある製品です。

 

 

 

約1年前に発売したばかりの製品であり、

 

興奮性シナプス伝達を担うAMPA受容体の活性化を

 

阻害し、神経の過剰興奮を抑制し、てんかん発作を

 

抑えるという、新規作用機序の抗てんかん薬です。

 

 

 

抗てんかん薬市場は新薬を非常に開発しにくい

 

分野であり、エーザイさんとしても

 

待ちに待った期待の自社創製品です。

 

 

 

「アリセプト」や「パリエット」に

 

次ぐ位置付けをしており、

 

社運を賭けた製品と言えるでしょう。

 

 

 

ただし、フィコンパは現段階では、

 

既存の抗てんかん薬で効果な不十分な場合、

 

もしくは他剤との併用でのみ

 

使用が認められている薬剤です。

 

 

 

そのため、現時点では、使用制限があり、

 

一気に使用拡大までいきにくい製品ですが、

 

今後は、単剤使用やファーストチョイスの

 

適応も取得予定ですので、

 

今後も期待が持てる薬剤です。

 

 

 

抗てんかん薬市場で最も好調な

 

イーケプラ(大塚/UCB社)効果不十分例に

 

も効果があると聞いていますので、

 

今後が非常に楽しみな薬剤です。

 

 

抗てんかん薬市場は他市場と比べ

 

まだまだ薬剤が少ない状況ですので、

 

フィコンパが市場に上手くマッチする可能性も

 

秘めています。

 

 

 

 

さて、では抗がん剤領域はどうでしょうか。

 

 

 

最近のエーザイさんは抗がん剤領域に

 

かなり力を入れています。

 

 

ハラヴェン(乳がん等)、レンビマ(甲状腺がん)、

 

トレアキシン(非ホジキンリンパ腫)等、

 

どの製品も少しづつですが、

 

売上を伸ばしています。

 

 

 

特に、ハラヴェンとレンビマに関しては

 

今話題の免疫チェックポイント阻害薬である、

 

キイトルーダ(MSD社)との併用療法の試験

 

が進めてられており、使用患者さんの適応も増え、

 

ますます使用が促進されそうです。

 

 

 

トレアキシンは上記の2剤と比べると

 

そこまで順調には見えませんが、

 

昨年12月新たな適応も取得し、

 

今後伸ばせる余地は多いにあるでしょう。

 

 

 

また、エーザイさんの開発パイプラインには

 

それなり抗がん剤が揃っており、

 

今後の新規抗がん剤上市に向けても

スポンサーリンク

 

期待が持てそうです。

 

 

 

 

ということで、

 

まとめます。

 

 

 

 

【エーザイ社 現在の主力製品】

 

 

①ヒュミラ(数年後にピークアウト)

 

②ルネスタ(今後も少しづつ売上増加)

 

③フィコンパ(今後に大いに期待できる製品の可能性)

 

④アクトネル(今後は厳しいかも)

 

 

 

 オンコロジー(抗がん剤)領域

 

①ハラヴェン(これからの製品、併用療法適応拡大)

 

②レンビマ(これからの製品、併用療法適応拡大)

 

③トレアキシン(まだまだ伸びる)

 

 

 

 

【今後(3~5年後)の主力製品】

 

 

①フィコンパ(単剤での使用可能になるか)

 

②ルネスタ(少しづつですが、増加するでしょう)

 

③新規アルツハイマー治療薬、発売予定

 

④新規不眠症治療薬(Lemborexant)オレキシンン受容体拮抗薬、発売予定

 

 

オンコロジー(抗がん剤)領域

 

①ハラヴェン(抗PD-1抗体との併用療法等により適応拡大)

 

②レンビマ(抗PD-1抗体との併用療法等により適応拡大)

 

③トレアキシン(エーザイ社の取り組み次第)

 

 

 

ということで、

 

現在のエーザイさんの主力製品と

 

今後数年間の主力製品(予定)を

 

記載してみました。

 

 

 

 

現在の主力製品のクオリティと

 

今後(3~5年後)の主力製品を振り返りますと、

 

現在一番の売上高がある「ヒュミラ」に関しては、

 

数年後ピークアウトを迎え、売上は減少していきますが、

 

数年後までに売上がどれだけ伸ばせるかに

 

掛かっています。今はかなり注力すべき時でしょう。

 

 

 

 

 

 

また、中枢神経領域のフィコンパ(てんかん)と

 

ルネスタ(不眠症)もまだまだ伸びますし、

 

特に、「フィコンパ」はエーザイさんの

 

今後の核としなければいけない製品です。

 

 

 

フィコンパの売上が順調に上がらなければ

 

厳しい状況になりそうですが、今のところは大丈夫そうですね。

 

 

また、アルツハイマーや不眠症の新たな治療薬の

 

上市も数年後に控えています。

 

 

 

抗がん剤製品に関しても

 

現状は売上は少しづつ上がっていますが、

 

まだまだ売上に貢献できるほどの売上は

 

確保できていない状況です。

 

 

 

しかし、

 

今後適応拡大の試験がいくつか進んでおり、

 

また抗がん剤のパイプラインもそれなりにある

 

状況ですし、ハラヴェンやレンビマ、トレアキシンは

 

まだまだ伸ばせるはずの製品です。

 

MRとしてもやりがいありそうですね。

 

 

ただ、エーザイさんのMRは、オンコロジー領域と

 

それ以外の領域にわかれていますので、

 

担当領域で当然ですが、活動内容は変わって来ますね。

 

 

 

 

エーザイさんは、中枢神経系領域と癌領域に関しては、

 

現状も数年後もそれなりに期待が持てるでしょうし、

 

両領域とも専門性の高い領域ですので、

 

MRとしてのやりがいもありそうです。

 

 

 

 

 

では、田辺三菱製薬さんについては

 

どうでしょうか。

 

 

現在の主力製品は、

 

①レミケード(リウマチ)

 

②シンポニー(リウマチ)

 

③テネリア(糖尿病)

 

④カナグル(糖尿病)

 

⑤レクサプロ(抗うつ薬)

 

 

ですね。

 

 

「レミケード」はすでにピークアウトを迎えており、

 

バイオ後続品も発売されていますので、

 

今後売上が伸びることはないでしょう。

 

 

 

その代わりに、「シンポニー」が好調ですね。

 

順調に売り上げを伸ばしています。

 

4週間に1回の皮下注射でよく、

 

利便性の面でも良い評価を得ています。

 

 

他剤は2週間に1回だったり、

 

投与方法が点滴だったり、用量調節がしくにかったり

 

するなどの面がありますが、

 

それに比べて、シンポニーは使いやすいと

 

評判です。

 

 

 

ただし、今後数年で関節リウマチ領域は

 

さらに競合が激しくなります。

 

 

今後数年で、関節リウマチの新薬は、

 

リリー社、第一三共社、サノフィ社、アステラス社、

 

アッビィ社、ギリアド社、・・・etc、

 

多くの製薬会社から新規のリウマチ薬が

 

発売予定です。

 

 

現在、リウマチの生物学的製剤は

 

全7剤ですが、5年後ほどには、倍の近く

 

15剤ほどに増えそうですね・・・。

 

 

それが関節リウマチ領域の懸念点です。

 

 

 

 

 

糖尿病治療薬の「テネリア」は

 

DPP4阻害薬であり、競合製品が多く、

 

激戦区の中でも

 

徐々に売上を伸ばしています。

 

 

DPP4阻害薬の多くは腎機能が低下傾向の

 

患者さんに使用しにくのですが、

 

「テネリア」は縛りが少なく使用しやすいのも

 

特徴です。

 

 

「テネリア」は、他のDPP4と異なり消失経路が、

 

肝代謝・胆汁排泄が2/3、腎排泄が1/3ですので、

 

腎機能障害のある患者様にも用量調節が

 

ほとんど不要で増量もしやすいため、

 

使用しやすいと言われています。

 

 

 

ただし、注意して頂きたのが、

 

DPP4の中で好調なのが、

 

テネリアの1年ほど前に発売した、

 

DPP4阻害薬「トラゼンタ」(リリー社/ベーリンガー社)

 

です。

 

 

「トラゼンタ」は急速に売上を伸ばしています。

 

 

トラゼンタが有利なのは、発売時期だけではなく、

 

使用制限が一番少ない薬剤だからです。

 

腎機能、肝機能、心関連の慎重投与制限がなく、

 

幅広い患者さんに使用できる薬剤だからです。

 

 

 

ただし、効果に関しては

 

トラゼンタよりもテネリアの方が良いと

 

言われています。

 

 

また、増量可能で用量調整がしやすいのも

 

テネリアの特徴です。

 

 

 

一方、同じ糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬の

 

「カナグル」の売上は順調ではありませんが、

 

SGLT2阻害薬全体で、学会からの勧告等により、

 

使用は控えられていた現状がありますので、

 

これから、といった状況です。

 

 

 

SGLT2阻害薬は発売後、

 

死亡例や脱水、低血糖、皮膚関連疾患、感染症等の

 

副作用が報告され、注意勧告が出されました。

 

 

その後、すべてのSGLT2阻害薬の使用が控えられていた

 

現状がありますので、SGLT2阻害薬市場はまだまだ

 

売上が全体的に上がっていない状況です。

 

 

しかし、リリー社/ベーリンガー社のSGLT2阻害薬で

 

ある「ジャディアンス」が心血管イベントの抑制効果の

 

大規模なエビデンスを発表し、

 

大いに有利な立場になりました。

 

 

 

現在発表されているSGLT2阻害薬野中では

 

エビデンス的に、

 

「ジャディアンス」(リリー社/ベーリンガー社)

 

が有利ですが、今後はどうでしょうか。

 

 

近々、他のSGLT2阻害薬の中から、

 

新たなエビデンスが発表されると聞いています。

 

 

 

また、今後、このDPP4阻害薬と

 

SGLT2阻害薬の合剤が各社から発売されます。

 

 

田辺三菱さんからもテネリアとカナグルの

 

合剤である「カナリア」がもうすぐ発売される

 

予定です。

 

 

この配合剤もどこまで売上が伸ばせるかに

 

かかっています。

 

 

 

 

【現在の主力製品】

 

①レミケード(すでにピークアウト)

 

②シンポニー(まだまだ伸びる)

 

③テネリア(これからも伸びる)

 

④カナグル(伸ばせるか)

 

⑤レクサプロ(少しづつ伸びる)

 

 

 

【今後(3~5年)の主力製品】

 

①シンポニー(競合が増え、どこまで伸ばせるか)

 

②テネリア(どこまで伸ばせるか)

 

③カナグル(製品特性を見出せているか)

 

④レクサプロ(少しづつ伸びている)

 

⑤カナリア(テネリア+カナグルの配合剤だが、売上はいかに)

 

 

 

 

ということで、

 

田辺三菱さんの場合は、

 

現在、リウマチと糖尿病領域がメインの

 

担当領域です。

 

そして、今後(3~5年ほど)も

 

リウマチと糖尿病領域がメインになります。

 

 

MRとしては、超激戦区で競合がとても

 

激しい領域(リウマチ、糖尿病)の製品を担当しますので、

 

大変かもしれませんが、やりがいはあるでしょう。

 

 

 

糖尿病領域はこれから新薬がバンバン発売

 

されるわけではありませんが、

 

関節リウマチに関しては、

 

今後、リリー社、第一三共社、サノフィ社、

 

アステラス社、アッビィ社、・・・etc

 

といった各社からさらにリウマチの

 

新薬が発売される予定です。

 

 

 

関節リウマチ領域は、

 

もしからしたら今後、最も競合が激しい領域に

 

なるかもしれません・・・。

 

 

 

ということで、田辺三菱さんの場合は、

 

現在も数年後(3~5年後)も主力の領域は

 

変わらず、「糖尿病」と「リウマチ」です。

 

 

 

糖尿病とリウマチは、現在も今後も

 

とても競合が激しい領域ですので、

 

田辺三菱さんのMRさんは本当に大変だと

 

思いますが、この熾烈な争いの中で

 

どのくらいシェアを獲得できるかが

 

MRとしての腕の見せどころですね。

 

 

この中でシェア拡大できたら

 

どの領域でも通用する力が付くと思います。

 

 

 

 

 

ということで、

 

例としてエーザイさんと田辺三菱さん

 

を取り上げてみましたが、

 

2社の製品構成や今後の領域は

 

大きく異なりますね。

 

 

 

 

エーザイさんは、

 

ヒュミラ、アクトネル等の現在の主力製品よりも

 

今後、核となる領域の製品でもある

 

中枢神経領域(CNS)の抗てんかん薬「フィコンパ」や

 

不眠症治療薬の「ルネスタ」に注力していき、

 

今後上市予定の新規アルツハイマー治療薬や新規の不眠症

 

治療薬への架け橋を作る必要があります。

 

 

また、がん領域も一層力を入れる必要が出て来ます。

 

 

中枢神経やがんと言った専門領域を進む方向ですね。

 

MRもそれに見合った高い専門性が必要です。

 

 

 

一方、田辺三菱さんは、

 

リウマチと糖尿病といった、

 

超激戦区領域の新薬を現在も

 

そして今後数年間、注力していく

 

製品構成になっています。

 

 

 

この競合ひしめく領域で

 

どのくらいシェア獲得ができるのかが、

 

MRの力量が試されそうです。

 

 

 

 

 

ということで、

 

MR職の就職や転職の際、

 

製薬会社を選ぶ基準として、

 

 

 

現在の主力製品と今後数年間の主力製品の

 

クオリティを把握し、自分自身のMRとしての

 

活動スタイルに合わせた企業選びをすると、

 

後悔のないMR活動ができそうです、

 

というお話しでした。

 

 

ご参考までに。

 

スポンサーリンク



スポンサーリンク

スポンサーリンク

関連記事

  1. MRと転職

    MRから異業種への転職先

    今回は、MRから異業種への転職先、について。異業種からMRになる方は…

  2. MRと転職

    MRの就職(転職)活動

    3月といえば、転勤の季節ですが、もう1つあります。それは、就職のシー…

  3. MRと転職

    最近のMRの転職事情

    今回は、MRの転職事情について。私は転職経験のあるMRです。最近は…

  4. MRと転職

    MRと転職

    今回は私の「転職経験」についてご紹介させて頂きます。私は、転職経験のあ…

  5. MRと転職

    MRと転職(2)

    MRは転職する方が多いですね。特にこの3月、4月は新年度ということも…

コメント

    • 某内資系MR
    • 2017年 6月 10日

    本当、この業界は先行き不透明ですね…。
    5年後どころか、3年後すら予測できないほど物凄い速さで世界観が変わってますし。
    企業に関しても、開発パイプラインである程度今後の予測はつきますけど、仰る通りフェーズ3でポシャる成分は履いて捨てるほどありますからね。
    現段階でどれだけ大きくて存在感を放っていようと、新薬が出なければこれからは立ち行かなくなるし、出てくる製品次第で自身のキャリアも変わってきますからね。
    田辺三菱さんのように、糖尿病やリウマチ領域といったレッドオーシャンで戦うのは、血で血を洗うかのようで、それこそ神経がすり減る辛さだと思います。
    ただ、そこで実績をコンスタントに出せるようになれば、それこそどこへ行っても通用するとは思いますが、メンタルは相当やられそうです…。
    詰まるところ、何がやりたいか、何が向いてるかを早々に見極めてキャリア系をするのが大事ですね。

  1. 某内資系MRさん
    コメント有難うございます。
    本当にこの製薬業界は凄まじいスピードで日々変化していますね・・・。もはや今後を予測するのが難しくなっています。
    新薬次第で大きく変わるのが、この製薬業界の特徴ですね。今は優位性を保っている製薬企業でも今後はどうなるかは、開発する(もしくは導入する)新薬次第です。それが上手く上市し、売上を上げることができるかも、なかなか予測しにくい状況です。
    MRとしては、変化に適応しつつ、今後のキャリアプランを決め、その後の行動やキャリア形成が必要かもしれません。
    ヒロ

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP